文化庁アートクリティック事業
お知らせ
2024年2月3日(土)14:00-17:30 レクチャーシリーズ:批評と芸術 <第1回>「変異する文化史」開催
2024-01-10

このたび、芸術批評の活性化を目的として、批評活動を行う若手〜中堅層の書き手の発表機会創出、また多角的な視点から意見交換を促進するレクチャーシリーズを企画します。


批評はいつでも、現在という時空間への拘束から思考を解き放つ特権的な事件として存在します。
批評とは、あるものの正しさをことさら言い立てるものでも、特定の立場や利害を代弁するものでも、価値判定のための弁明でもなく、つねに、新たな思考を立ち上げる特殊な場の発明と創造に関わっているからです。

本レクチャーシリーズは、未来の芸術批評を担う新たな才能とともに、そのような批評の場を召喚する試みです。参加レクチャラーがそれぞれの関心に基づいた発表を行い、現在どのような問題が批評的な課題として抱えられているのかを発表し、議論を促進します。

個々の関心領域で抱える課題と展望をめぐる議論から、言説を軸とした専門家の交流やネットワークづくりを活性化させることを目指します。

レクチャーシリーズ:批評と芸術

第1回「変異する文化史」

きりとりめでる/gnck/仲山ひふみ

日 時|2024年2月3日(土)14:00〜17:30
会 場|六本木アルスクーリア(東京都港区六本木6丁目4−1 六本木ハリウットビューティープラザ4F)[ Google map ]
六本木アルスクーリア(2022-)は、批評家や研究者、キュレーターらによる連続講座やシンポジウム、アーティストによるトークイベントなどを開催するほか、芸術・美術分野以外の専門家や研究者の方々を招き、幅広い問題を議論するプログラムおよびその場所の呼称です。
参加費|無料
言 語|日本語のみ

【参加申込はこちら】参加申込フォーム
※定員に達したため受付は終了いたしました。

■ 登壇者

⚫︎ きりとりめでる

Illustrated by Yuu Yamamoto

1989年⽣まれ。デジタル写真論の視点を中心に研究、企画、執筆を⾏なっている。著書に『インスタグラムと現代視覚⽂化論』(共編著、BNN新社、2018)がある。2022年に「T3 Photo Festival Tokyo2022」のゲストキュレーター、『写真批評』(東京綜合写真専門学校出版局、2023)の編集委員を務めた。2024年には『パンのパン4(下)』を発行予定。ウェブマガジン「artscape」の月評を担当。AICA会員。

🔗 @kiritorimederu (X/旧Twitter)|@kiritorimederu(Instagram)

 

⚫︎ gnck

評論家。美術批評。1988年東京生まれ。「画像の演算性の美学」を軸に批評を展開する。 近年の論考に「電子のメディウムの時代 画像の演算性の美学」「ピクセルアートとピクセル・(イン)パーフェクト 豊井祐太の感性」「デジタル画像とエディション」ほか。

🔗 @gnck(X/旧Twitter)

 

⚫︎ 仲山ひふみ

批評家。主な寄稿に「「ポスト・ケージ主義」をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの絶滅に向かって──レイ・ブラシエ論」(『現代思想』、青土社、2016年1月号)、「加速主義」(『現代思想』、青土社、2019年5月臨時増刊号)、「マーク・フィッシャーの思弁的リスニング」(『ウェブ版美術手帖』2019年9月5日)、「ポストモダンの非常出口、ポストトゥルースの建築──フレドリック・ジェイムソンからレザ・ネガレスタニへ」(『10+1 website』2019年10月号)、「「リング三部作」と思弁的ホラーの問い」(『文藝』、河出書房新社、2021年秋号)。また、手売り限定の批評誌『アーギュメンツ#3』(2018年6月)を黒嵜想とともに責任編集。

 

■ モデレーター(全回共通)

⚫︎ 沢山 遼

文化庁アートクリティック事業 ディレクター

⚫︎ 千葉由美子

文化庁アートクリティック事業 副ディレクター