文化庁アートクリティック事業
お知らせ
2024年2月17日(土)15:00-19:00 レクチャーシリーズ:批評と芸術 <第3回>「表象の肌理」開催
2024-01-10

このたび、芸術批評の活性化を目的として、批評活動を行う若手〜中堅層の書き手の発表機会創出、また多角的な視点から意見交換を促進するレクチャーシリーズを企画します。


批評はいつでも、現在という時空間への拘束から思考を解き放つ特権的な事件として存在します。
批評とは、あるものの正しさをことさら言い立てるものでも、特定の立場や利害を代弁するものでも、価値判定のための弁明でもなく、つねに、新たな思考を立ち上げる特殊な場の発明と創造に関わっているからです。

本レクチャーシリーズは、未来の芸術批評を担う新たな才能とともに、そのような批評の場を召喚する試みです。参加レクチャラーがそれぞれの関心に基づいた発表を行い、現在どのような問題が批評的な課題として抱えられているのかを発表し、議論を促進します。

個々の関心領域で抱える課題と展望をめぐる議論から、言説を軸とした専門家の交流やネットワークづくりを活性化させることを目指します。

レクチャーシリーズ:批評と芸術

第3回「表象の肌理」

高嶋慈/塚田優/南島興/村上由鶴

日 時|2024年2月17日(土)15:00〜19:00
会 場|六本木アルスクーリア(東京都港区六本木6丁目4−1 六本木ハリウットビューティープラザ4F)[ Google map ]
六本木アルスクーリア(2022-)は、批評家や研究者、キュレーターらによる連続講座やシンポジウム、アーティストによるトークイベントなどを開催するほか、芸術・美術分野以外の専門家や研究者の方々を招き、幅広い問題を議論するプログラムおよびその場所の呼称です。
参加費|無料
言 語|日本語のみ

【参加申込はこちら】参加申込フォーム
※定員に達したため受付は終了いたしました。

■ 登壇者

⚫︎ 高嶋 慈
美術・舞台芸術批評。京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員。ウェブマガジン「artscape」と「京都新聞」にて連載。近刊の共著に『百瀬文 口を寄せる Momose Aya: Interpreter』(美術出版社、2023)。「プッチーニ『蝶々夫人』の批評的解体と、〈声〉の主体の回復 ─ノイマルクト劇場 & 市原佐都子/Q『Madama Butterfly』」にて第27回シアターアーツ賞佳作受賞。論文に「アメリカ国立公文書館所蔵写真にみる、接収住宅と「占領」の眼差し」(『COMPOST』vol.03、2022)。共著に『不確かな変化の中で 村川拓也 2005-2020』(林立騎編、KANKARA Inc.、2020)、『身体感覚の旅──舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット』(富田大介編、大阪大学出版会、2017)。

 

⚫︎ 塚田 優

評論家。1988年生まれ。主な共著に『グラフィックデザイン・ブックガイド』(グラフィック社、2022)、最近の寄稿に「KYNEと江口寿史──あるいはゾンビ・ポップの予感」(『美術手帖』、美術出版社、2023年10月号)がある。

🔗 ytsukada.themedia.jp@yasashiiseikatu (X/旧Twitter)

 

⚫︎ 南島 興

横浜美術館学芸員。1994年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史)。全国の常設展・コレクション展をレビューするプロジェクト「これぽーと」主宰。旅行誌を擬態する批評誌『LOCUST』編集部。神保町のオルタナティブ・スクールPARAでの連続レクチャー「美術史の門前」担当。『アートコレクターズ』(生活の友社)展評連載のほか美術メディアへの寄稿多数。2023年に初の単著『坂口恭平の心学校』(晶文社、2023)刊行。

 

⚫︎ 村上由鶴

1991年埼玉県生まれ。写真研究、美術批評。日本大学芸術学部写真学科助手を経て、東京工業大学大学院博士後期課程在籍。公益財団法人東京都人権啓発センター専門員。POPEYE Web「おとといまでのわたしのための写真論」、The Fashion Post「きょうのイメージ文化論」などウェブ媒体で連載を持つ。2023年8月に初の単著『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社、2023)を刊行。

🔗 www.yuzumurakami.info@yuzu_murakami(instagram)

 

■ モデレーター(全回共通)

⚫︎ 沢山遼

文化庁アートクリティック事業 ディレクター

⚫︎ 千葉由美子

文化庁アートクリティック事業 副ディレクター