文化庁アートクリティック事業
お知らせ
2025年3月22日(土)14:00-16:00「令和6年度 海外派遣事業報告会(被派遣者2名|きりとりめでる、中尾拓哉)」開催
2025-03-09

批評的言説の蓄積と、グローバルなアートシーンとのネットワーク構築を目指し、文化庁アートクリティック事業では、国内の有望な批評家を海外に派遣しています。派遣された批評家は、派遣先地域の社会的・文化的文脈やアートシーンとの結びつきを学び、批評的思考を磨くとともに、現地の専門家とのネットワークを築くことを目指します。

このたび、2025年1月〜3月の期間 イギリスとに派遣した中尾拓哉さん、オーストラリアに派遣したきりとりめでるさんをお迎えして合同の報告会を開催します。およそ2ヶ月の派遣期間に訪問した美術機関、出会ったかたがたとのエピソードや、滞在中の経験での気づきなどをご紹介いただきます。

ぜひ参加フォームよりお申し込みください。

 

令和6年度 海外派遣事業帰国報告会 – きりとりめでる、中尾拓哉

日 時|2025年3月22日(土)14:00〜16:00
会 場|六本木アルスクーリア(東京都港区六本木6丁目4−1 六本木ハリウットビューティープラザ4F)[ Google map ]
六本木アルスクーリア(2022-)は、批評家や研究者、キュレーターらによる連続講座やシンポジウム、アーティストによるトークイベントなどを開催するほか、芸術・美術分野以外の専門家や研究者の方々を招き、幅広い問題を議論するプログラムおよびその場所の呼称です。
参加費|無料
言 語|日本語のみ

【参加申込はこちら】参加申込フォーム

■ 登壇者

⚫︎ きりとりめでる|Kiritorimederu
批評家
派遣先|ブリスベン、メルボルン、シドニー(オーストラリア)
派遣期間|2024年1月中旬〜2025年3月中旬

1989年鹿児島生まれ。美術批評家。2016年に京都市立芸術大学大学院を修了。デジタル写真論の視点を中心に研究、企画、執筆を⾏なっている。著書に『インスタグラムと現代視覚⽂化論』(共編著、BNN新社、2018)がある。来場者数43万人を突破した2022年の「T3 Photo Festival Tokyo2022」(東京駅八重洲口エリア)ゲストキュレーター。近年の主な論考に「コンテンポラリー・アートの場としての長谷川白紙と過剰な装飾」(『ユリイカ』2023年12月号)、「うろつく指先―写真作品における環境と技術」(『写真批評 復刊1号』2023年)、「技術と歴史的意識と個々人と」(恵比寿映像祭、2023年)など。

[PDF]
「発話化する写真、その剥離――「写真関連年表」と探る写真とその視覚性」(『現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21』[展覧会カタログ]、東京都写真美術館発行 、2024)

Illustrated by Yuu Yamamoto

🔗 @kiritorimederu (X/旧Twitter)|@kiritorimederu(Instagram)

⚫︎ 中尾拓哉|Nakao Takuya
批評家
派遣先|ロンドン(イギリス)
派遣期間|2024年1月中旬〜2025年3月中旬

1981年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。美術批評・芸術学。著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017年)。監訳書にマシュー・アフロン『デュシャン 人と作品』(フィラデルフィア美術館、2018年)。編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020年)、『SUPER OPEN STUDIO——制作と生活の集合体』(Super Open Studio 2023実行委員会、2024年)。主な論文に「豊嶋康子の方法序説——フレームとシステム」『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』(書肆九十九、2024年)。近年のキュレーションに「メディウムとディメンション:Liminal」(柿の木荘、東京、2022年)および「メディウムとディメンション:Apparition」(青山目黒、東京、2023年)など。現在、女子美術大学、多摩美術大学、東京藝術大学、東京工業大学、東京造形大学、立教大学、早稲田大学非常勤講師。

 

■ 進行

⚫︎ 沢山 遼|Sawayama Ryo

文化庁アートクリティック事業 ディレクター

美術批評家。武蔵野美術大学美学美術史研究室准教授。武蔵野美術大学造形研究科修士課程修了。2009年「レイバー・ワーク―カール・アンドレにおける制作の概念」で第14回芸術評論募集第一席。著書に『絵画の力学』(2020年、書肆侃侃房)。主な共著に『現代アート10講』(2017年、田中正之編著、武蔵野美術大学出版局)、国立新美術館編『今、絵画について考える』(水声社、2023 年)などがある。「令和2年度 文化庁新進芸術家海外研修制度(長期研修)」研修員として、ニューヨークに滞在。国際美術評論家連盟(AICA JAPAN )会員。

⚫︎ 千葉由美子|Chiba Yumiko

文化庁アートクリティック事業 副ディレクター

Yumiko Chiba Associates代表取締役。1998年アーティストマネージメント及びアートプランニングオフィスとしてYumiko Chiba Associatesを設立。高松次郎、吉田克朗、眞板雅文、柳沢信のエステート及び2010年にオープンした自社ギャラリーの運営、アーティストのプロモーション・管理業務を手がける一方で、国内外の美術館での展覧会企画の他、アート・バーゼル香港、パリ・フォトなどの国際的なアートフェアへ出展している。またアーティストについての歴史的な理解を促し、社会的な認知度を高めるため、評論家のテキストを掲載した研究冊子を多く出版。2022年に六本木に移転するとともに、芸術・美術分野以外の専門家や研究者も招き、幅広い問題を議論する場、アルスクーリアを立ち上げる。令和4年度 文化庁文化審議会文化経済部会アート振興WG委員。東京都現代美術館美術資料収蔵委員会委員、東京都写真美術館作品資料収蔵委員会委員。