文化庁アートクリティック事業
お知らせ
2024年1月13日(土)18:00-19:30「令和5年度 海外派遣事業報告会(被派遣者|勝俣涼 / 米国)」開催
2024-01-09

成熟したアートシーンにおいて、日本の現代美術が世界的水準で評価を得るためには、批評的な言説の蓄積と国際的ネットワーク構築が不可欠です。
美術分野における批評活動の拡大及び交流を促進、支援するため、文化庁アートクリティック事業では国際的な舞台において活躍が期待される国内有望批評家の海外派遣を実施しました。

このたび、2023年9月〜11月の間、ニューヨークに派遣した勝俣涼さんをお迎えし、報告会を開催します。
ニューヨークで訪問した美術機関や、滞在中に出会ったアート関係者のことなど、現地で見聞したことをご紹介いただきます。

ぜひ参加フォームよりお申し込みください。

 

令和5年度 海外派遣事業帰国報告会 – 勝俣 涼

日 時|2024年1月13日(土)18:00〜19:30
会 場|六本木アルスクーリア(東京都港区六本木6丁目4−1 六本木ハリウットビューティープラザ 4F)[ Google map ]
六本木アルスクーリア(2022-)は、批評家や研究者、キュレーターらによる連続講座やシンポジウム、アーティストによるトークイベントなどを開催するほか、芸術・美術分野以外の専門家や研究者の方々を招き、幅広い問題を議論するプログラムおよびその場所の呼称です。
参加費|無料
言 語|日本語のみ

【参加申込はこちら】Googleフォーム

■ 登壇者

⚫︎ 勝俣 涼|Katsumata Ryo
批評家
派遣先|ニューヨーク(米国)
派遣期間|2023年9月〜2023年11月

1990年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程芸術文化政策コース修了。彫刻を主とする研究・批評。主な論文に、「彫刻とメランコリー—マーク・マンダースにおける時間の凍結—」(『武蔵野美術大学 研究紀要 2021-no.52』、武蔵野美術大学、2022年)など。主な評論に、連載「コンテンポラリー・スカルプチャー」(『コメット通信』、水声社、2022年)、「戸谷成雄、もつれ合う彫刻——「接触」をめぐる身体と言語の問題系」(『戸谷成雄 彫刻』[展覧会カタログ]、T&M Projects、2022年)、「白色の振動——若林奮《所有・雰囲気・振動——森のはずれ》をめぐって」(『若林奮 森のはずれ』[展覧会カタログ]、武蔵野美術大学美術館・図書館、2023年)など。

[PDF]
「戸谷成雄、もつれ合う彫刻――「接触」をめぐる身体と言語の問題系」(『戸谷成雄 彫刻』[展覧会カタログ]、T&M Projects、2022)

Photo by Taro Karibe

■ 進行

⚫︎ 沢山 遼|Sawayama Ryo

文化庁アートクリティック事業 ディレクター

美術批評家。1982年岡山県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。東京造形大学造形学部絵画専攻領域特任准教授。単著に『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)、主な共著に『絵画との契約 山田正亮再考』(松浦寿夫ほか、水声社、2016)『現代アート10講』(田中正之編、武蔵野美術大学出版局、2017)『今、絵画について考える』(国立新美術館(編)、水声社、2023)などがある。Yumiko Chiba Associatesが主宰する批評集『クリティカル・アーカイブ』のシリーズの監修も行う。令和2年度文化庁「新進芸術家海外研修制度」研修員としてニューヨークに滞在。

⚫︎ 千葉由美子|Chiba Yumiko

文化庁アートクリティック事業 副ディレクター

Yumiko Chiba Associates代表取締役。1998年アーティストマネージメントおよびアートプランニングオフィスとしてYumiko Chiba Associatesを設立。高松次郎、吉田克朗、木下佳通代などのエステートの運営を手掛けながら、鷹野隆大、冨井大裕、山城知佳子などアーティストのプロモーション・管理業務を行う。2010年にギャラリーをオープンし、アート・バーゼル香港、パリ・フォトなどの国際的なアートフェアなどに出展している。また、アーティストについての歴史的な理解を促すとともに批評についての社会的な認知度を高めるため、評論家のテキストを掲載した研究冊子を多く出版。2022年に六本木に移転するとともに、芸術・美術分野以外の専門家や研究者も招き、幅広い問題を議論する場、「六本木アルスクーリア」を立ち上げる。